2x2 優先順位付けマトリクステンプレート
チームが重要な意思決定を加重基準に基づいて行えるようにしましょう。
2x2 優先順位付けマトリクス テンプレートについて
2x2 優先順位付けマトリクス、またはリーン優先順位付けアプローチは、チームが次に取り組むべきことを製品バックログで決定するのに役立つツールです。
この方法は、顧客にとって価値があると思われる機能を提供する際に要する労力に対し、チームがそのような機能を重視するための、迅速で効率的な方法です。
リーンスタートアップ手法を適用しているチームなら、このマトリクスを利用して意思決定を行い、リスクはどこにあるのか、または最も価値のある機会はどこにあるのかに関連して、どれに労力を集中させるかを判断することも可能です。
さまざまなフェーズやイテレーション、そして労力に対する価値の粒度(高いものから低いものへ)に対応するマトリクスが必要な場合は、3x3 優先順位付け手法を使用すると良いでしょう。
2x2 優先順位付けマトリクスについての詳細については、引き続き以下をお読みください。
2x2 優先順位付けマトリクスとは
このモデルは、プロダクトマネージャーが優先順位を決断るのために役立つ優先順位マトリクスです。チームが焦点を当てるべきものを判断しかねているプロジェクトリーダーやイニシアチブをとる人に適しています。通常、2x2 優先順位付けマトリクスには、さまざまなレベルの労力や価値を表す 4 つのセグメントがあります。
ビッグベット、別名「次に行う」:
価値はあるが、実施が難しい製品機能またはタスク
クイックウィン、別名「今すぐ行う」:
価値があり、簡単に実施できる製品機能またはタスク
タイムシンク、別名「やらない」:
今すぐ投資する価値がない製品機能またはタスク
たぶん、別名「時間があれば行う」:
後で取り戻せる低価値のタスク
価値パラメータは、製品機能やアイデアのビジネス価値を考慮に入れます。努力パラメータは、概説されたタスクを完了させるために必要となる時間やお金、人脈などのリソースを考慮に入れます。
2x2 優先順位付けマトリクスの活用方法
アジャイル開発チームは、2x2 優先順位付けマトリクスを使用して、次に取り組む機能や修正、アップグレードを決定することができます。このマトリクス表(マトリクス図)は、実用最小限の製品(MVP)を立ち上げるために必要な機能を決定したり、アジャイルスプリントのタスクに優先順位を付けたりするのに役立ちます。
プロダクトマネージャーであろうと、新しいビジネスイニシアチブをリードしていようと、それぞれのアイデアがこれらの各要素にどのように影響するかについて検討する価値があります。
獲得(新規顧客獲得)
アクティベーション(顧客が製品や機能の価値を理解する場合)
リーチ(インパクトを与えた顧客の数)
収益(製品や機能の収益性)
継続(リターン顧客やアクティブ顧客)
拡散(製品やサービスの影響力や「粘着性」)
チームはマトリクスを使用して、以下のようなビジネス意思決定を行うこともできます。
追求したり優先順位を付けたりする価値のある新しい市場
投資するべきキャンペーンやメッセージ
次に構築したり拡大したりする価値のある部署や部門、ケイパビリティ
理想的には、2x2 優先順位付けマトリクスを使うことで、チームが実際に取り組めることの周りに境界線を作成できます。そして、「あっても良いもの」つまり不必要なものに対し、成功のために最も重要なものをはっきりさせて、コンセンサスを得られるようにするのです。
2x2 優先順位付けマトリクスの作成
2x2 優先順位付けマトリクスを作成するのは簡単です。Miro のホワイトボードツールは、作成や共有に最適なキャンバスです。まず 2x2 優先順位マトリクス テンプレートを選択しましょう。その後、以下の手順に従って作成することができます。
ビジネス価値を定義します。
理想的には、製品の機能またはイニシアチブの価値を、組織が価値を推進する方法に結びつけます。戦略的価値、顧客価値、あるいは財政価値のどれを検討しているのか、チームと話し合いましょう。必要に応じて、バリューパラメーターテキストを編集します。
リスクを定義します。
通常、リスクは実装(複雑さ、コスト、労力)やビジネス関連(変更に適応できない、コンプライアンスのニーズ、運用上の問題)などの形で発生します。両方について考えてみましょう。どちらのリスクが計画に影響を与える可能性が高いかについて、チームと話し合います。必要に応じて、リスクテキストを編集します。
必要に応じて優先順位カテゴリーを編集しましょう。
4 つの象限を「課題」「実装」「再検討」「可能性」とラベルをつけることもできます。製品やイニシアチブに合うアクションワードについて、チームとブレインストーミングします。
優先順位について確認し、合意に達するようにしましょう。マトリクスは、チームのダイナミックに理由と論理を引き出します。最初の計画では、誰もが異なる意見を持っているかもしれませんが、理想的には共通の認識を持ってセッションを終えるようにしたいものです。「容易に解決できる問題」「ホットゾーン」「特別投資」「可能だが低価値」「コミット前にさらにリサーチを行う」「追加の予算と時間を利用できる場合のみ」「現時点では無理」このようなフレーズは、努力と価値の間のスペクトルとして考えましょう。それに応じて意思決定や投資を行います。
ミッチ・レイシーの見積もりゲームテンプレート
活躍するシチュエーション:
Leadership, Agile Methodology, Prioritization
ミッチ・レイシーの見積もりゲームは、名称は長いですが、シンプルなツールで、作業タスクを規模や優先順位でランク付けする効果的な方法なので、まずどの作業に取り組めばよいか判断することができます。ゲームでは、ノートカードが、作業アイテムや機能の ROI、ビジネス価値、その他の重要な指標を表します。四分円上の領域にそれぞれのタスクを配置し(規模と優先順位でランク付け)、今後のスケジュールで実施する順番を決めるのに役立ちます。またこのゲームでは、開発者やプロダクト管理チームが協力して、効果的にコラボレーションすることができます。
Azure 需要予測テンプレート
活躍するシチュエーション:
ソフトウェア開発, 図表作成
Azure 需要予測図は、需要予測のアーキテクチャを示し、データ消費や、コスト、予測結果を簡単にイメージすることができます。Azure は、リモートストレージ、データベースホスティング、一元管理などのクラウドベースサービスを提供するために設計された Microsoft のクラウドコンピューティングプラットフォームです。Azure は、AI やモノのインターネット(IoT)などの新機能も提供します。
リッカート尺度テンプレート
活躍するシチュエーション:
Desk Research, Decision Making, Product Management
製品、サービス、体験に対する人々のイメージなどの複雑で主観性の高いデータを測ることは、必ずしも簡単な作業ではありません。リッカート尺度はそのような作業において力を発揮します。この尺度では、既存または潜在的な顧客にステートメントや質問を尋ねて、数字や文による段階評価(例えば、「強く同意する」、「どちらともいえない」、「強く反対する」などの 5 段階評価)で回答します。リッカート尺度の目的は、顧客に具体的な質問をして、その答えを解釈が容易で実用的なユーザーインサイトに変えることです。
ER 図(実体関連図)テンプレート
活躍するシチュエーション:
フローチャート, 戦略プランニング, 図表作成
MiroのER図(実体関連図)テンプレートを活用して、データベース設計を効率的に行いましょう。ソフトウェアやアップデートの実装前に、システム内の要素の相互関係や構造をER図を使って計画することで、設計作業をよりスムーズに進めることができるようになります。
クレイジー 8 テンプレート
活躍するシチュエーション:
Design Thinking, Brainstorming, Ideation
時には、ブレインストーミングを行い、チームの想像力を発揮するのに、できるだけ短時間で、できるだけ多くのアイデアを考える必要がある時もあります。クレイジー 8 では、これを素早く簡単に実行します。このスケッチブレインストーミングでは、質より量を優先させて、8 分間に 8 つのアイデアを出すことに挑戦するので、アイデアについて議論している時間はありません。これは、開発の初期段階で、スピーディーに楽しみたいチームに最適です。
プラスデルタテンプレート
活躍するシチュエーション:
ふりかえり, ミーティング, ソフトウェア開発
プラスデルタテンプレートは、グループから問題点を収集するシンプルでありながら強力なツールです。このフォーマットにより、成功したこと、今後繰り返し実施する必要があること、変更していく必要があることに焦点を当てるよう、チームを促すことができます。プラスデルタテンプレートを完成させるには、上手く機能していることや、改善したいことを書き留めるだけです。次に、2 つの別々の列にこうした要素を入力します。プラスデルタを使用して、チーム、関係者、従業員、上司に対して成功事例や習得した知識を紹介することができます。